今回は京都東山鹿ケ谷(ししがたに)の「和中庵(わちゅうあん)」を訪問しました。
ガイドは京都産業大学の二村盛寧さん。
和中庵は「スキー毛糸」で知られる毛糸の製造販売の実業家藤井彦四郎の屋敷で、大正15年(1925)から昭和3年にかけて造営されました。
昭和24年にノートルダム教育修道会へ譲り、修道女たちの住まいとなり、
平成19年にノートルダム女学院の所有となりました。
今は教育活動や地域交流の場として使われています。
主屋は老朽化により取り壊し洋館と客殿が残っています。
洋館外観

2階の中央部はかつてあった主屋への渡り廊下の出口

客殿側から見た洋館 右に渡り廊下

屋根瓦は放射状の赤い瓦 スペイン瓦
・・スパニッシュ様式 17世紀から18世紀 アメリカなどスペインの植民地での建築様式。 アーチ状の窓 赤いスペイン瓦など









各所の装飾
客殿へ


渡り廊下 手すりの下はガラスのはめ込み 広い縁側




庭におりる沓掛石は大型の鞍馬石。 今では採石など入手困難とのこと。

床の間天井の雀の絵
敷地に残る蔵の中

修道女がアメリカから来た時の資料など展示しています。
学校法人ノートルダム女学院
ノートルダム女子大学は2026年から生徒募集を停止し閉学決定。
(和中庵のある鹿ケ谷にある)ノートルダム女学院中学校・高等学校も事業を譲渡。
このため 和中庵の今後は不透明になっています。
哲学の道を歩いて GOSPEL(ゴスペル 喫茶店)でランチをいただきました。

ヴォーリズ建築を受け継ぐ一粒社ヴォーリズ建築事務所造営 昭和57年(1982)。
八角形の尖塔を配置 広い窓 暖炉 ゆったりした階段など。
和中庵からゴスペルへ途中 霊鑑寺付近の道標

此奥 俊寛山荘地(山荘は残っていません)
平家打倒の密議「鹿ケ谷の陰謀」で知られる場所です。
鹿ヶ谷(ししがたに)の俊寛の山荘(異説あり)での密議が発覚、鬼界ヶ島(きかいがしま)へ島流しとなった「俊寛」は歌舞伎の演目でも知られています。
・・十五代目片岡仁左衛門演じる俊寛・・2023年11月 大阪松竹座で観劇しました。
個人で見学や散策していた時には見逃していたものをガイドさんの説明で知り、いろいろな知見とつながってくるのはガイドツアーの楽しみの一つです。

梅が咲き始めました。