をりふしに瞳をあげて

季節の折々の写真に、好きな詩歌を時折添えて。 また、興味のある伝統工芸や日本建築について掲載していきます

雪の大原 三千院の初午大根焚き

 京都の北西 大原の里一帯は千有余年前より魚山(ぎょざん)と呼ばれ、声明(しょうみょう)発生の地です。
 昨日からの予報通り雪の一日となりました。
雪が降る!!と喜んで来ました。絶え間なく降り続く雪でした。
さらっとした払えば落ちる雪で、10cmほど積もりました。
 
三千院
 三千院は寛和2年(986)恵心僧都の建立で天台宗五門跡の一つです。

参道

 

 

三千院門

 

境内

 

 

 

       

     大根焚きのお振舞い
2月の最初の午の日「初午の日」前後には無病息災や長寿を祈願し大根焚きが振舞われます。
(初午の日は2月1日から12日まで毎年変動 2026年は2月1日 2027年は2月8日。
 大根焚きは2026年は2月7日から11日)

 

   


勝林院 
 魚山大原寺勝林院は長和2年(1013)に寂源によって、声明を用いた天台宗の念仏修行の道場として創建されました


宝泉院
勝林院の塔頭 平安末期(1180頃)創建。 抹茶をいただきました。

 

大原の里 遠望

雪で煙っていました。手前の雪の下は大原発祥のしば漬け用の紫蘇(しそ)の畑です

下記の2枚の写真は2020年2月9日撮影(当日は雪のち晴れ)

 

 

    

 

 

 宝ヶ池公園に戻ったころは晴れ間も見えました

「天平宝字三年春正月一日に、因幡国の庁にして、饗を国郡の司等に賜へる宴の歌一首

 新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事

・・・大伴家持 万葉集 巻二十 四五一六 (万葉集最後の歌)」

  

天平宝字三年春のこよみ

 年の初め=旧暦正月一日=西暦*759年2月6日

 初春  =立春    =西暦759年2月5日頃と推定** 

 正月新年と立春新年が重なった年でした。

 ⇒朔旦立春(さくたんりっしゅん)と呼び 大変めでたい日です。

  *西暦=現在使用のグレゴリオ暦

  **立春は時刻の決め方でずれがあるようです。

今の感覚では2月はもう新しき年の初めではありませんが 旧暦で暮らしていた人々にとっては、新しい年の初めと立春の重なりは吉事でした。

歌の意は

「新しい年のはじめの、新春の今日を降りしきる雪のように、いっそう重なれ、吉き事よ」

ちなみに今年2026年の旧正月は2月17日です。また次の朔旦立春は2038年です。